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セミナーレポートver1「6月から求められるアフターコロナの採用とオンボーディングとは」

新型ウイルスの影響により、アフターコロナ、ウィズコロナ時代における採用の有り方は大きく変革が求められている昨今、より企業はローコストで自社で活躍できる人材採用が求められている。

働き方も、必要な採用人材も変化して生きている中で、採用担当はどのような打ち手を推し進めるか思考し、実行まで落とし込めているだろうか。

この度は 株式会社All Personal代表であり、戦略人事・起業家である、堀尾司氏をお迎えして、6月以降の採用市場において求められる採用のありかたとオンボーディングについて、現在の採用市況を元にパネルディスカッションを実施した。

5月25日(月)15時~16時にオンラインにて開催した内容をまとめた。

目次[非表示]

  1. 1.第一部part1 堀尾司「アフターコロナ後求められる採用戦略に関して」
  2. 2.第一部part2 一戸健人「これからの新しい人材採用・活用に関して」
  3. 3.第二部 堀尾司×一戸健人 トークセッション
  4. 4.まとめ

第一部part1 堀尾司「アフターコロナ後求められる採用戦略に関して」

本講演内では、コロナ渦における急激な社会/市場/業界構造の変化と人と組織において求められる理想像、人と組織への影響について示唆する。
アフターコロナの世界では、社会や生活、産業、事業を構成する根幹の”前提条件”が変化と予測。これまでの「リアル×集約×規模化」から「オンライン&リアル×分散・分解×自動化」への変化すると見立てる。


組織・経営においても、リモートワーク環境下が広がる中で、業務の分解と可視化ができる状況を置き、各人の業務を分解・定義し、業務進捗を可視化できる体制が求められる。また、HR方針の抜本的な見直しも求められ、フリーランスや外部人材の外注利用など、新しい人材採用も広がりを見せるだろう

※出典:株式会社ドリームインキュベータ

企業の人事機能においても、個人の日々の活動が見えづらくなるからこそ、成果主義と人件費の合理化が加速することは避けられない。評価の仕方を抜本的に見直すことが求められている。だからこそ、低重要度や単純作業の業務において外注や低人件費の人材活用が促進される。今後、社会課題や人件費の観点柄シニアOB活用なども進むことが予測。

◆まとめ◆
現在の経営リソースを想定するだけでは足りず「未来の経営状況を踏まえた影響」に対する「事業継続戦略」の検討。それに伴い、早期に対策を講じていくことが求められる。

キーワードは

①事業改革と業務分業化
②スピードと低コストとリスクマネジメント

真の意味で、「事業をいかに継続していくか」を想定し、対策を講じていかなければならないだろう。


第一部part2 一戸健人「これからの新しい人材採用・活用に関して」

新しい働き方として、副業・パラレルキャリアが注目を得ている。政府が発表する働き方改革の工程表上で2021年までに修正が入るが、2027年までに副業・兼業は自由に行える社会をめざしていると明文化されている。

新型ウイルスの影響もあり、リモートワークの環境整備が進む中で、副業・パラレルキャリアの方も仕事ができやすい環境が広がっている。実際に副業受け入れ企業と副業者のマッチングも増えてきており、サービスリリース1年で200マッチングを超える実績も出た。

副業者活用の企業側メリットとしては、クオリティ高いアウトプットを低コストで採用できることが最大の特徴である。但し、稼働時間が限られることが正社員採用/フリーランス採用より劣るデメリットはある。

実際の活用事例を見てみよう。

「導入事例」
大手アパレル企業の新規事業立ち上げに伴い副業者チームとして新規事業の開発を実施。

具体的な副業ユーザー例は下記の通りだ。
●メガベンチャーの広告運用(マーケティング担当)
●ユニコーン企業の人事広報(人事・広報担当)
●人材系スタートアップ代表(営業担当)

進め方としては、毎週の事業MTGを行い、各分野の専門的知見とスキルを総動員して新サービス開発に臨む。結果として、無事サービスリリースまでこじつけた。(下記図解)

昨今、サービスリリースまで、いかに早くスピード感を持って行えるかが求められる中で、副業者チームを活用し市場実験を行った事例である。


第二部 堀尾司×一戸健人 トークセッション

オンライン面接が盛んになることで、転職候補者の本質を見抜くことが困難・・

司会:コロナ状況下の中で、これから新しい採用の有り方として何が求められるでしょうか。

堀尾氏:サイバーエージェントさんが毎週月曜日をリモートdayにするとの方針を出しているように、採用のリーダーシップを発揮している企業からリモートワーク継続をする判断に至っていたり、完全リモートワークに振り切っている企業も出てきました。

このようなことを踏まえると、採用コストを下げながら早期に活躍頂ける方を採用しなければならない現状となりますが、リモート面接だけでは転職候補者の本質やスキルを見抜けない方が多く、採用面接力を上げることが求められます。しかし、現状難しいのが実情です。

打開策として、新卒採用であればインターンシップを行うことが大前提であるように、働く場所に左右されなくなっている状況下では、副業がしやすい環境にもなっているため、副業入社から採用を見極める動きが必要ではないでしょうか。

また、固定費や販管費を加味していくと、職種ごとに正社員率・副業率を上げていくなど、現在の人件費に関しても見直しの動きが必要になると思います。


リモートワーク成功のカギは、仕事以外の余白時間・音を共有できるか

一戸氏:リモートワークワークにおいて、実際の業務風景が見えづらく、成果で判断をせざるを得ない環境になりつつあります。加えて、改めて自分自身のキャリアを見つめる社員が増えていると感じます。弊社は2月からリモートワークを推奨していましたが、社員の心境の変化の察知や仕事に対するモチベーション管理に課題を感じていました。実際、リモートワークはどのような企業が成功していたでしょうか。

堀尾氏:正直なところ、リモートワークが上手くっている会社は文化構築が事前に出来ていた会社が前提であり、以前からエンゲージメントを高める施策を進めていた会社が成功していた印象です。

2つ大切はポイントがありますが、1つはマネージメント力ではないでしょうか。​​​​​​今までは同じ空気を吸って、時にはご飯を一緒に食べ、などお互いの心的距離が近かったところが遠くなりました。

物理的距離が遠いからこそ、ちょっとしたタスクマネジメントやピープルマネジメントを行わないと一緒に働いている感じがしないですよね。マネジメント側は、必要以上にオンラインで定期的に話し、社員の働いている環境や普段見えている景色を把握しにいくことが安心して仕事を進められる環境づくりにおいて大切ではないでしょうか。

もう1つは、移動が無くなった分、会議が増えたり業務が増えたりと無くなり、仕事の合間である余白時間が減りました。ただ、安心して仕事を進めるために、仕事以外の所の音を共有できる関係性づくりをマネジメントとして設定しに行くことをされていらっしゃる会社が成功していたように思います。


副業を始めることで本業への還元も大きい!?

一戸氏:転職へのエントリー数も増加していると聞きますが、まずは副業から始めてみることはオススメです。隣の芝が青く見えるときは多いと思いますが、今まで本来の姿は転職後でないと合う合わない、と判断が難しい状況でしたが、少し時間に余裕が出てきていると思いますので、この機会に始めてみると良いのではないでしょうか。副業は本業良い部分を発見できるきっかけになるのも良いところですね。

また、日本は残業代で稼ぐ考え方も根強く残る中で、現在のリモートワークの環境下では難しくなっています。そのため別の手段として、外部でご自身の力強みを生かし、稼げることが出来るようになれば良いと思います。結果的に、生産性、効率性が上がることが期待できると思いますね。


変化の激しさに柔軟に対応できる力があるかが生き残りのポイント

司会:これからの採用市場を生き残るために必要なスキルとは?

堀尾氏:人事のスキルは180度変わると思います。事業の在り方が変わらざるを得ない状況になっている中で、人事制度も評価制度も福利厚生、すべて変えなければならない状況になっています。常に事業戦略に合わせて変化が求められる時代だからこそ、基礎ができる方、変化に合わせた対応が出来るかがポイントです。こちらを持ち合わせていらっしゃる方は、今まで人事の施策を一から作ってこられなかった人も活躍が出来る状況に変化していると思います。

人材ビジネスにおいては、正社員以外の働き方も主流になることが予想されます。元々、副業派遣・副業顧問は5年前からやっている企業はありましたが、シニア層の人材活用から、若手層の人材活用へシフトしています。また、こちらの状況も踏まえ、各社も雇用体系にこだわらない採用も出てくる中で、正社員・派遣・業務委託など雇用形態の稼働率をKPIにて設計をして、職種別にやらないとコントロールができなくなるはずであり、こちらに合わせた対応が出来る企業が生き残れるのではないでしょうか。


まとめ

本オンラインセミナーのまとめは大きく3つである。


・雇用形態に縛られず、必要な人材を採用していく受け入れ側の柔軟な体制。

・これからの採用は面接ではなく、副業入社見極める方法がミスマッチを減らせる解決策。

・今後副業の働き方は広がりを見せるため、副業解禁もマストになるだろう。


変化の激しい状況を踏まえて、従来の状況に頼らず、より柔軟に迅速に対応できる力をつけることがポイントになりそうだ。


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